シン・ゴジラ

映画見に行ってきましたよその2。
追記にシン・ゴジラの感想です。
視聴中「これは特撮リスペクトなのか監督の趣味なのかどっちなんだ!多分そこはイコールっていうか、まあ趣味デスヨネ!」と思いながら見てました。よ。
まだ見てないけどこれから見に行く予定や、興味があるという方は是非ネタバレ等の前情報は入れずに映画館へどうぞ!!!

 

 

というわけで噂のシン・ゴジラを見てきました。ゴジラをちゃんと見たのはファイナルウォーズぶりです。
私はあれはあれで結構好きだったりしますが、まあファイナルウォーズの話はさて置きシン・ゴジラはゴジラがどうという以上に特撮のおいしい所について「庵野監督わかってらっしゃるーーーーーーーー!!!」というテンションのまま最後まで駆け抜けていった映画でした。
映画が始まって画面が少しぼやっとしていたのを、最初ここは10年前とかそういう導入部分をやっているのかな・・・と思って見ていたのですが、スマホを持った人の描写があったので舞台は現代日本なんだなとなったり。
10年20年前の特撮作品を今見た時の画質の印象とでもいえばいいんでしょうか。影が濃く暗めの色彩感と少し粗いややぼやけた印象の画面で、下の方に明朝体っぽいフォントで名前が表示されるのをニヤニヤしながら見ていました。これがもう凄くそれっぽい。何がそれっぽいのかと聞かれるとちょっと上手く答えられないんですが、とにかくそれっぽい。そこにあのCGゴジラがするっと入ってくるので古臭ささみたいなものは全然感じないのがとにかく凄いとしかいえない。
そうそう、CGのゴジラ大変よかったです。
特に最初の形態はギョロっとした目がとにかく不気味でそれがウネウネしながら移動するので「一体何が上陸したんだ・・・!」感が凄かったし、でも顔が幼いのでこれ確実に進化するやつですわ・・・となるという。あと最初の上陸で急停止した所で「これここで脱皮とかしたら嫌だなあ!絶対残るだろ!皮とか!」と思って見てたんですけど、そこは別に脱皮じゃなかったのでよかった。
その後二足歩行になったゴジラに自衛隊が攻撃を仕掛ける所を、怪獣にこの手の(特に初撃の)銃火器攻撃が効く訳ないよなぁと思って見ていましたがそこはやっぱりお約束。
そんなゴジラに対して有効な手段とは一体何なのか。そんなものはあるのか。これって一方的かつ物凄く絶望的な戦いなんですけど、そのわりには悲壮感や閉塞感というのをあんまり感じなかったのは登場人物のハッキリとした言動や有能さに加えて デッデッデッデッ、デーデーン! ていう例のBGMが流れるおかげだったのかもしれません。
ゴジラ用に何かしらアレンジが入っているとは思うので原曲そのまんまというわけではないのでしょうが(かかってたバージョンも複数あったはず)、個人的にはあれは作戦会議&出撃用BGMというイメージなので作戦会議中に流す曲の選択としては最高でした。サービスサービスゥ!
光線の描かれ方も流石は巨神兵の人だなぁというか。演出もそうなんですけど、画面レイアウトが素晴らしかったですね。
あれだけに派手に壊れたり爆発したりするのに最終的に有効な攻撃手段がゴジラに接近しての地道な人力作業によるものだった所は庵野監督だなぁと思いました。とても。
一緒に見に行った友人が「最後の最後で薄気味悪い後味の悪さを残していくあたり物凄く庵野監督っぽかった」と言っていたのには全力で首を縦に振りまくる。ここからが本当のスタート地点なんだ的展開とかも。
良かった所を挙げればキリがなく、「この人こういうの好きだよね」といったものがギッチギチに詰まっていて尚且つそれらのクオリティが総じて高いという実にいい映画でした。
自分に正直に好きなもの作りましたよ!っていうエネルギーをとにかく感じる作品で、何だかんだそこが1番良かったなーと思うのでした。
地元から映画館が近ければもっと見に行くのになぁあああああ!