喫茶店でLainトークを繰り広げてきてしまったのでLain。
90年代の終わり頃はこういう薄暗い雰囲気の作品が多かったように感じているのですが(多分エヴァの後という事もあったんだけど)今にして思うとパソコンという新しくてよくわからないものがじわじわと普及しはじめていたこととか、今は懐かしいノストラダムスの大予言があったり、2000年問題が話題になったりと、なんかそういう世相というか。いろんな事が過度期な空気だった事とかもいくらか関係があったのかなという気がしてきます。あの頃って世界が終わる終末感のある作品が多かった印象ですが、世紀末だったのは関係あるのかもなぁ。
ちなみにLainは友人のすすめでアニメを見ていて、当事は話はよくわからなかったものの作品が放つ異様な存在感みたいなものが好きで。なんていうか派手ではないんだけどとにかく強烈だった。存在が。
今見たら話の意味するところみたいなものがいくらかは理解できるのかもしれませんが、あの頃はあの頃で、あれはああいうものだと思って見ていたしそう解釈していたので別に理解しようとしなくてもいいんじゃないかとは思っていたりです。
などというのは作品に失礼かもしれませんが、Lainに「これが正解」みたいなものを求めるというのは野暮なんじゃないかと思ってて。薄暗くて曖昧で正体不明なもの、人の数だけその人のLainがある、みたいな。少なくとも当事はそういう所に底知れぬ魅力を感じていたし、恐ろしく美しいなと思っていた。そしてそういうものに10代の多感な時期に出会えてよかった。
明言されないものに対して美しさと安らぎを感じるという感性は恐らくこの時期に培ったものでしょうし、その中のひとつに確実にLainはあったんじゃないかと思います。いいよね。
P5の話するとマジで明智君の話ばっかりしてしまうので反省している