日記はあとで書きにきますが、とりあえず昨夜イース9をクリアしてこれがめっちゃ面白かった!ので色々話したくて以下感想をつらつらと。

 

イースシリーズは5あたりのアドルさんのあのビジュアルくらいしか知らないド初心者がここから入ってみたイース9!
でしたが、正直予想以上にめちゃくちゃ楽しめてしまったし、ラストバトルの流れを見てアッこれは是非他シリーズをやってみたいと思わせてくれるほどには良い作品でした。
中世ヨーロッパ風の街並みに剣と魔法のいかにもなベタな要素満載の物凄く王道だなーって感じのJRPGだったのですが、ここに異能アクションが加わる事で世界がガンッと広がって独特の雰囲気のゲームになっていました。
そもそもイース9についてはツイッターで見かけた壁走りと屋根の上を歩ける要素にひかれて興味を持ったクチなのですが、ぶっちゃけそこに関しては散策のオマケ要素なんだろうなーくらいに思ってて。
いざ蓋をあけたら異能を駆使しないと前に進めない構造になっており、壁を走って高所を目指しそこから更に飛行して目的地を目指すのが基本アクションみたいになってましたが前後左右に加えて縦軸の行動ができるという事でこんなにも行動の選択肢が増えるとは・・・という状態でした。「コレできそうだからやってみよう」の範囲がめちゃくちゃ広いんですよね。
壁を駆け上がり運河を翼で飛び越え瞬間移動で屋根から屋根を飛び回って街中のラクガキや花びら、宝箱を収拾するのは実に楽しかった・・・これだけで時間がガンガン溶ける・・・

 

ダンジョンでも上下の選択肢があるので、周囲を見渡してあそこは行けるか?いや行ける!!!の繰り返しで前進していくのが面白すぎました。
ただどこでも行けすぎるがゆえに、似たような構造物の多いダンジョン内では自分がどこから来たのかわからなくなる事がしばしばあって、同じ場所を延々周回し続けて時間を消費する場面がちらほら。これは単に私が方向音痴だっただけかもしれないんですが。

 

また戦闘でもクリムゾンラインで間合いを一気に詰めるとか、シャドウダイヴ・ハンターグライドで回避行動をとるとか、ヴァルキリーハンマーで防御を崩したりと単純に力押しをするだけの戦闘では勝てない匙加減は実に良かったです。
なんかゴリ押しだと勝てないんだけど、でも何度かトライしてればいける!みたなバランス感は絶妙に作ってあるなぁという感じでよかった。
まあ私はいつでもゴリ押しでしたけどね!!!

 

戦闘について、全滅した時にその場ですぐリトライできるのに加えて敵の強さを下げてから再戦という選択があったのは親切仕様で助かった・・・
ファルコムゲーに関しては空の軌跡FCをやった時に戦闘難易度が存外高くて、装備とかシステムとかなんとなくでやってたら最終決戦で「あっ、これ無理かも・・・」ってなった人間だったので、イース9どこまでいけるのかな・・・という不安も実はちょっとあったりしたんですが、今作はシステムの恩恵で詰みそうになるという事はありませんでした。
敵の強さについては回復アイテムがあんまり揃ってない序盤の方がきつかったかも。そこさえ越えればあとはチーズと燻製肉をかじりまくる頭の悪いプレイでもなんとかなったよ(ノーマル)

 

あと追記にネタバレ含む話を。

 

ストーリーについては王道がゆえに結構あっさり風味だな・・・と思ってやってましたが、誰が誰なのかわからない&行ける範囲が限定される序盤のこれどうなってるんだろう?感とか、話が進むとリンクしはじめる赤の王と監獄内のアドルさんの話とか、へー?ほー?という感じでダレずにサクサク進めてられた点については上手い作りだったなぁと思いました。
ここについては自分がミステリーというジャンルが好きなので相性とかもあったのかもしれませんが、ストーリーや人物について仮説を考えたりしながらじわじわ前に進む感じは楽しかったですね。
バラバラだった思惑がまとまっていく後半の流れも気持ちよかった。
各キャラクターのストーリー的な掘り下げはもうちょっと欲しかったと思うんですが、それでもちゃんと皆との団結に説得力を感じられたのは、これこそがきっと冒険家アドル・クリスティンという人の魅力なんだろうなぁと感じたのでした。
あの中心にいたのがアドルさんじゃなかったら皆こうはなってなかったよな。それは本当に。
なんか特に口数が多かったとかそういう感じではなかったんだけど、ガチ初心者でもアドルさんの魅力は十分に伝わってきました。
だからこそ、そこかしこに挟み込まれたアドルさんあるあるとか、過去作の冒険の話とか、そのあたりを自分が全く知らないのが本当に勿体なかった・・・

 

また、キャラクターについて街の人たちも含めてみんな前向きだなーという印象を持っていて、あんまり強烈な嫌味を放つキャラとかいなかったのはこのゲームに関してはよかったなぁと思いました。
それぞれ動機がはっきりしてて信じた道をひた進む感じが、終始青さと爽やかさを伴ってて。
そういう意味ではクレドさんって本作では結構異色のキャラだなと思って見てたんですが、なんだかんだいって付き合いはいいしマメだし、最終的に戦いが実は苦手だから一生懸命になれてたんだよっていうのはああ成る程なぁと。
キャラ的にはめちゃくちゃ好きだったから鷹はずっとスタメンにしてたんですけど、辻斬りだのなんだのやってるわりにはぶっちゃけ戦闘性能は微妙じゃね?とずっと思ってたんですが(ごめん)そこはストーリーを最後までやってみると納得だった。
家出してすぐ連れ戻されたのは笑ってしまう。

 

あとは怪人のデザインがなんとなくゴシックぽい雰囲気だったり、ラルヴァのデザインが結構ホラーだったのでその辺りの要素をもうちょっとストーリーに絡ませてくれてもよかったかなぁとは思うのですが、そうするとイースっぽくなかったりするのかな。そこは全くわからないけど。

 

総括としてイース9、面白かったです・・・!!!